藤本宣,谷口綾子,谷口守,藤井聡
土木学会論文集D3,Vol. 72 No.5, p.I-1321 – I-1330, 2016
本研究では,モビリティ・マネジメント施策において「どのような人にどのような動機付けが効いたのか」ということを明らかにすることを目的とし,心が動いたか否かを計測する「心の変化尺度」を検討した上で,首都圏在住の週三日以上クルマを使う成人520名を対象としたWEBアンケート調査を行った.
その結果,義務的・用務的にクルマを使っている人は心が動きやすいこと,さらに,心が動きやすい人ほど環境意識・ソーシャルキャピタル・主観的幸福感が高く,BMIが低いということが統計的に示された.
また,小さな子供がいる人には「子供の成長」,中高年には「健康」に関するもの等,個人に合った動機付け情報を提供することで,より効果的・効率的なMM施策実施の可能性が示唆された.
