背景・実施概要
パリ都市圏では、若者向けの鉄道・乗り放題パスを販売を始めました。先行するドイツでは、鉄道、路線バス、トラムなどが全国で乗り放題となる49ユーロパス(1ヶ月49ユーロで乗り放題)が大きな社会的なインパクト、地域活性化に貢献しています。フランスも当初は全国民を対象にした導入が検討されましたが、費用が大きいこともあり、若年者に限定した社会実験としてスタートしています。
2024年6月5日より、16歳~27歳を対象に、49ユーロの鉄道乗り放題パスを、専用サイト(https://www.ecologie.gouv.fr/pass-rail)で受け付けており、フランス全土を走る地域鉄道(TER)およびインターシテ(Intercités)が対象で、高速鉄道、イル・ド・フランス都市圏のローカル線が対象外となっています。また、パリ発着で地方に向かう地域鉄道等は利用できます。16歳から27歳までのすべての若者がレイルパスの対象であり、月額49ユーロで、2024年7月と8月の期間中1カ月利用できるもので、2等席の乗車券を購入可能です。
レイルパスは、2024年夏季に社会実験として実施され、実験の評価はその後行われる予定です。16-27才の70万人程度が利用できますが、うち6万人程度が実際に定期券を購入する見通しとなっています。政府は費用負担を1500万ユーロ程度と予想しており、うち8割は国が負担、残りの2割は地域圏が分担することとなっています。
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【資料・参考情報】
①エコロジー移行省
https://www.ecologie.gouv.fr/pass-rail